北海道 帯広市 十勝インターナショナル協会 TOKACHI International Association

JICA受託事業

青年研修事業過去の実施通信

年研修事業

20歳から35歳までの青年層を対象とした、18日間の研修です。

日本の経験や技術を理解する基礎的な研修で、未来の国づくりを担う若手人材の、課題解決に向けた知識や意識を向上させることを目的としています。

施通信

 

過去の記事をまとめたものです。

2020年度

アグリビジネス/アグリツーリズムコース

 

実施期間 令和3年2月1日~2月5日
実施対象国 マレーシア、中央アジア・コーカサス諸国
対象人数 37名(面談対象者はマレーシア2名、カザフスタン2名の計4名)

当協会では、多くのみなさまのご協力をいただきながら、平成28年度より「アグリビジネス/アグリツーリズムコース」を実施してきました。

今年度は過去の研修員を対象とした帰国後の活動を調査する取り組みを行いました。

アンケート調査に続いて実施した面談では、4名の研修員とオンライン会議システムツールを通して対話し、当地で学んだ項目を活かし、各国での活動に結び付けていることを確認することができました。

研修に参加したことで、たくさんの学びが得られたことや、講師のみなさまとの思い出、滞在中の経験などが、今も研修員の心に強く残っていることも知ることができたよい機会となりました。

アフさん(マレーシア/平成29年度参加)

「所属する南ケランタン開発委員会として、アグリツーリズムを導入したいという計画を来日時に作成しました。高原でのコーヒー栽培や州立公園におけるエコツーリズムの振興、オフロードカー体験やキャンプのできる施設整備を進めています。」

ロウさん(マレーシア/平成29年度参加)

「固有種であるマンゴーハルマニス農園を観光農園化したいという計画を来日時に作成しました。
帰国後は農園に来場者用施設やトロッコなどを整備し、国内のファミリー層を中心に受け入れを始めました。近隣のリゾート施設もこのアイディアに触発され、イルミネーションを導入するなどし、波及効果があったこともうれしかったです。」

ジャンナさん(カザフスタン/平成30年度参加)

「アグリビジネスやアグリツーリズムに関する学びを帰国した後に、雑誌「農業分野」に寄稿しました。カザフスタンやロシアの一部で2,000部程出版され、たくさんの反響がありました。アグリツーリズムは今後のカザフスタンの農業発展に必要であるため、農業従事者への教育プログラムに追加できるよう取り組んでいます。」

ダニヤルさん(カザフスタン/平成30年度参加)

「帰国後は当時所属していた小作農園にて果樹や宿泊施設などを導入しました。現在は国家公務員として働き、農業を含む中小企業への融資を行っています。研修で学んだことは、現職でも有効で、中小企業へのコンサルテーションにおいて役立てています。」

 

マレーシア/地域における観光振興

 

研修期間 令和3年1月27日~1月28日
研修対象国 マレーシア
対象人数 15名(オブザーバー参加の8名を含む)
《本研修は新型コロナウイルス感染症の世界的な影響から日本と海外をオンラインでつなぐ遠隔研修を実施しました。》

マレーシアは、東南アジアに位置し、マレー半島南部とボルネオ島北部から成る国です。

観光分野の発展がめざましく、海や山、豊かな動植物といった自然資源に加え、歴史や多民族文化などの多様なコンテンツに恵まれています。令和2年は“Visit Malaysia”キャンペーンとして、マレーシア観光を国内外へ一層アピールしようとしていたところですが、新型コロナウイルス感染症拡大によって大きな影響を受けています。

本研修では、地域に根差した観光振興を行うための互いの取り組みのほか、新型コロナウイルス感染症により影響を受けている観光分野において、今まさに、どのような工夫をもってこの危機を乗り越えようとしているのか、真剣な議論が交わされました。

今回は遠隔研修を行いましたが、来日できるようになった際には、ひがし北海道における誘客の取り組みを実際に目で見て学ぶほか、当地の観光コンテンツを存分に体感してもらえるプログラムにしたいと思います。